【9月16日 AFP】ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)政権は15日、ギリシャからの難民1553人の追加受け入れに同意したと表明した。ドイツは既に、ギリシャ・レスボス(Lesbos)島のモリア(Moria)移民収容施設で発生した火災で住居を失った未成年者150人の受け入れを表明していた。

 モリアの移民施設で今月8日に発生した火災では、1万人以上の移民・難民が住居を失い、廃虚や路肩、屋上などで寝泊まりをする状況に置かれており、欧州連合(EU)諸国が対応を迫られている。

 ドイツは、モリアの施設に滞在していた保護者がいない未成年者150人に加え、ギリシャ国内の他の施設に滞在していた難民の家族も追加で受け入れることになる。

 モリアの施設に住んでいた未成年者をめぐっては、フランスも約150人の受け入れを表明。他のEU諸国も計100人を受け入れる予定だ。

 一方、ギリシャ当局は、モリアでの火災に関連する容疑で、「若い外国籍所持者」を含む6人をレスボス島で逮捕したと発表した。ギリシャ当局は火災について、新型コロナウイルス検査で陽性反応が出たため隔離されることとなった移民らによって引き起こされたとしている。(c)AFP/Vassilis KYRIAKOULIS and Camille BOUISSOU with Peter WUETHERICH in Berlin