【9月15日 AFP】英俳優のジョン・ボイエガ(John Boyega)さんは15日、香水ブランド「ジョー・マローン(Jo Malone)」の宣伝大使を辞任したと発表した。これに先立ち、ボイエガさんが登場する同ブランドの広告が、中国市場向けに中国人俳優を起用して撮影し直されていた。

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(Star Wars: The Rise of Skywalker)』でのフィン役で有名なボイエガさんは、「ジョー・マローンのグローバルアンバサダーを退くことに決めた」とツイッター(Twitter)で発表した。

「私の同意も事前通知もなく、私のコンセプトを使いながら、私ではなく現地(中国)のブランドアンバサダーを代役に起用するという同社の決定は間違っていた」と指摘。

「多くのブランドが多様なグローバルおよびローカルのアンバサダーを起用するのは分かる。だがこういう形で軽蔑的な文化のすり替えがなされるのは、私には容認できることではない」と訴えた。

 ボイエガさんのこの発表以前の報道によると、化粧品大手「エスティ・ローダー(Estee Lauder)」傘下のジョー・マローンは、中国市場向けの広告でボイエガさんを起用しなかったのは「失策」だったと認めたとされる。

 ボイエガさんはこれまでにも、「スター・ウォーズ(Star Wars)」シリーズ最新作『スカイウォーカーの夜明け』における非白人キャラクターのマーケティングの批判や、人種差別抗議運動「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」への支持表明を行っている。(c)AFP