【9月15日 Xinhua News】中国万里の長城(Great Wall)のうち、最大の規模と最高の規格を誇る望楼を有する九眼楼風景区が12日、文化財の応急補修、基礎設備の強化、環境対策などの措置を経て、正式に開放された。

 中国長城研究院の趙琛(Zhao Chen)院長によると、九眼楼は北京市延慶区四海鎮石窯村の南、四海鎮(Sihai)と同市懐柔区の境界にある火焔山の山頂に位置し、標高は1141メートル。望楼の壁に九つの防御用の穴が設けられていることから「九眼楼」の名を持つ。山が高くて険しいことから、天気の良い日は北京城を望むことができたため「望京楼」とも呼ばれている。

 同風景区は2013年、老朽化した九眼楼と近隣の旧兵舎への修繕が必要となり閉鎖された。19年、改修と高度化プロジェクトが正式にスタートし、このほど完成を迎えた。

 九眼楼長城の見学は実名登録によるネット予約制で、入場の際には身分証明書の提示が必要となる。(c)Xinhua News/AFPBB News