【9月15日 AFP】自転車ロードレースのティレーノ~アドリアティコ(Tirreno-Adriatico 2020)は14日、最終第8ステージの個人タイムトライアル(サンベネデットデルトロントからサンベネデットデルトロント、10.05キロメートル)が行われ、18位に入ったミッチェルトン・スコット(Mitchelton-Scott)のサイモン・イェーツ(Simon Yates)が英国人選手として大会史上初の総合優勝を果たした。

 2018年のブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2018)でも総合優勝に輝いているイェーツは、55年の歴史を持ち、「二つの海を結ぶレース」と呼ばれる8日間の今大会で、2018年のツール・ド・フランス(2018 Tour de France)覇者であるイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)を17秒差の総合2位、ボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のラファル・マイカ(Rafal Majka、ポーランド)を29秒差の同3位に抑えた。

 イタリア中部サルナーノ(Sarnano)までの202キロメートルを走破する11日の第5ステージを制し、総合首位のブルージャージーを奪ったイェーツは、10月3日に開幕するジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia 2020)でも注目選手として期待されている中で、この日は最終ステージを前に不安があったと明かした。

「全力を出そうと努力したよ。状況からしてレース前はナーバスになっていた。チームのために仕事をやり遂げようと心掛けた。スタッフはこの一週間ずっと素晴らしくて、きょうは自分次第だった。勝利をたぐり寄せられて本当にうれしい」「(ジロが)スタートするまでにはまだ数週間あるし、最終日まで先は長い。このまま調子を維持していけることを願っている」 (c)AFP