【9月15日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2020)の主催者は14日、キャリア続行の望みを懸けた股関節手術を受け、現在は完全復活を目指している元世界ランク1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)に男子シングルスのワイルドカード(主催者推薦)を与えた。

 33歳のマレーは2016年の全仏オープンで決勝に進出しているが、キャリアの立て直しに取り組んでいる現在は世界ランキングで110位に沈んでいる。

 マレーは先日閉幕した全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)にもワイルドカードとして出場したが、2回戦でフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)に敗れた。

 マレーはこの試合後、現役引退の話が出た2019年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2019)以来となる四大大会(グランドスラム)出場で、金属を埋め込んだ股関節の状態が良好であったことを喜んでいた。

 また女子シングルスでは、2014年大会で準決勝に進出し、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で準優勝した経験を持つユージェニー・ブシャール(Eugenie Bouchard、カナダ)がワイルドカードを手にした。

 元世界5位のブシャールは、前週に行われたイスタンブール選手権(TEB BNP Paribas Tennis Championship Istanbul 2020)で、ツアーでは約4年ぶりとなる決勝進出を果たしていた。

 今年の全仏オープンは27日に開幕する。(c)AFP