字幕:欧州のコロナ死者、10~11月に増加予想 WHO地域事務局長インタビュー
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【9月15日 AFP】世界保健機関(WHO)のハンス・クルーゲ(Hans Kluge)欧州地域事務局長は14日、AFPのインタビューで、欧州では10~11月に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による死者が増えるとの見通しを示した。
欧州では現在、感染者数が急増する一方、1日当たりの死者数の増え方は比較的落ち着いている。だが、クルーゲ氏は「今後は厳しくなるだろう。10月と11月には、より多くの死者を見ることになるだろう」と述べた。
クルーゲ氏は、「今は各国とも、このような悪いニュースを耳にはしたくない時期だ。それは私も承知している」と述べた上で、パンデミック(世界的な大流行)は「いつかは終息する」という「前向きなメッセージ」を伝えたいと思ったと強調した。
ただし、ワクチンが開発されればパンデミックは終わると考える人々がいることには警鐘を鳴らし、「かねて『ワクチンがパンデミックに終止符を打つだろう』という声を耳にするが、当然そんなことはない!」と断言。
「そのワクチンがあらゆる人々に効果をもたらすかどうか、まだ分からない。ある人口集団では一定の効果がみられるが、他の人口集団には効果がないという兆候もある」と指摘し、「もし別々のワクチンを調達しなくてはならなくなったら、物流上の悪夢だ!」と述べた。
その上で、「パンデミックが終わるのは、われわれが地域社会の中でパンデミックと共存する方法を学ぼうとする瞬間だ。それは私たち次第であり、非常に前向きなメッセージといえる」と続けた。
映像はビデオ会議サービス「ズーム(Zoom)」を使用して12日撮影。(c)AFP