【9月15日 AFP】ギリシャのレスボス(Lesbos)島にある同国最大のモリア(Moria)移民収容施設で先週発生した火災について、ギリシャ政府は14日、移民らが故意に火を放ったと非難した。

 火災により、収容されていた1万2000人は廃虚のような建物や道端、屋根の上で心地良くない状態で寝起きせざるを得なくなった。

 政府のステリオス・ペタス(Stelios Petsas)報道官はアテネで記者団に対し、「移民収容施設は、難民と移民によって燃やされた。彼らは、レスボス島から(本土へ)の速やかな移送を目的に、政府を脅迫しようとしていた」と述べたが、それ以上明らかにしなかった。

 ギリシャ移民相も先週、火災の経緯に関する調査が終わっていないにもかかわらず、同様の非難をしていた。

 移民らに疲れや飢え、恐怖が広がり、地元住民が不安そうに見守る中、当局は東部の港町パナヨーダ(Panagiouda)近郊に急ごしらえで新たな収容施設を設置した。

 モリア移民収容施設で暮らしていた移民の多くは新施設への移動を拒否しているが、焼け付くような暑さの中、しぶしぶ移動する移民もいる。(c)AFP/Vassilis Kyriakoulis, Camille Bouissou and Helene Colliopoulou in Athens