【9月15日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は14日、新型コロナウイルスの懸念が続く中、今月末から全仏オープン(French Open 2020)が観客を入れた状態で開催される予定であることに関し、警戒を呼び掛けた。

 同大会で13度目の優勝を目指すナダルは、新型ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって6か月も実戦から離れていたが、今週のイタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2020)で復帰を果たす。

 全仏オープンについて質問された34歳のナダルは、「何が起きているのかも、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)の状況がどうなっているのかも分からない」と報道陣にコメントした。

「今後数週間でウイルス(の状況)がどう進展していくのか見てみよう。良い形で進むことを願っているが、そういうふうには見えないよね? とにかく見てみよう」

「忍耐強くなる必要があるし、状況がどう改善するかを確認するために待たねばならない」

 世界ランキング2位のナダルは、四大大会(グランドスラム)史上最多となるロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)の通算20勝にあと1勝と迫っている。

 新型ウイルスの影響で開幕日が5月から9月27日に延期となった今年の全仏オープンは、一日に最大で1万1500人の観客を入れて開催されることが見込まれる。

 ナダルが自身10度目の優勝を目指すイタリア国際は、先日閉幕した全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)同様、無観客で行われている。(c)AFP