【9月15日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は14日、同国を訪問したベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領と会談し、ルカシェンコ氏に対する支持と経済支援を表明した。一方のルカシェンコ氏はロシアとの関係強化を表明した。

 両大統領は、黒海沿岸のリゾート地ソチ(Sochi)にある大統領公邸で会談。ルカシェンコ氏はプーチン氏の支援に感謝し、「兄」であるロシアとの緊密な関係を固持すると約束した。

 ルカシェンコ氏は8月9日の大統領選で再選を果たしたものの、野党側はこの結果を拒否。ベラルーシ国内では同氏の統治に対する大規模な抗議デモが起きている。今回の訪ロはルカシェンコ氏にとって大統領選後初の外遊となった。

 プーチン氏は会談で、ルカシェンコ氏が反政権派の不満を抑えるため表明した憲法改正の提案を称賛し、同氏の政治生命の後ろ盾となる姿勢を示唆。さらにベラルーシに対する経済支援として15億ドル(約1600億円)の融資を表明した他、両国間の貿易拡大も提案した。

 プーチン氏はまた、ベラルーシが「外部からの助言や圧力を受けることなく、互いと対話して自分たちで冷静にこの状況に対処」すべきだとも述べた。(c)AFP