【9月14日 AFP】フランスの首都パリのオルセー美術館(Orsay Museum)で、胸元が開いたワンピースを着て来場した女性が、職員らから入場を拒否されたことが明らかになり、同館は後に女性に対し謝罪した。

 女性は先週同館を訪れた際、気温が高かったにもかかわらず上着を着なければ入場を認めないと女性職員2人に言われた時の様子を、ツイッター(Twitter)に投稿。

 問題となったワンピースを着た自身の写真を添え、「胸元の開いた服を着ているのがなぜ問題なのかと、私ははっきり尋ねた。相手は答えず、ただ規則は規則だと言い張った」と明らかにした。

 女性は最終的に上着の着用に応じ、入場を許可されたが、館内に入ってみると、ホルターネックなど同じように露出度の高い服を着た女性が大勢いた。とはいえ「皆スリムで、胸がとても小さかった」という。

 女性は「私があの女性たちと同じような服装だったら、入場を許可されたかしらと思う」とコメントしている。

 女性の投稿はすぐに拡散し、オルセー美術館を批判する数千件のコメントが寄せられた。

 これを受けて同館は「深い遺憾の意を表し、当事者の方に心よりおわび申し上げる」とツイッターで謝罪した。

 フランスは個人の自由、特に女性の体に関してはその自由を尊重する国として知られてきたが、ここ数週間に必ずしもその名声通りではないことを示唆する事例が続いている。

 先月には地中海に面したサントマリーラメール(Sainte-Marie-la-Mer)で、家族連れから苦情を受けた憲兵隊がトップレスで日光浴をしていたグループに服を着るよう求めたことを受け、ジェラルド・ダルマナン(Gerald Darmanin)内相が苦言を呈し、トップレスで日光浴する女性の権利を擁護した。(c)AFP