字幕:新型コロナ、異なる対策で混乱? オランダにあるベルギーの飛び地
このニュースをシェア
■「コロナですべてが変わった」
ベルギーとオランダの国境は白線ではっきりと示されているものの、これまで二つの町は問題なくやってこられたとバールレヘルトフのフラン・ドゥ・ボン(Frans De Bont)町長は語る。
町長はAFPの取材で「新型コロナウイルスですべて変わってしまった。どうすべきかが誰にも分からない」「今は『あなたはオランダ人だからオランダ側の規則がある』、そして私たちには(オランダよりも)厳格なベルギーの規則があるといった具合となってしまった。おかしな状況だ」と述べた。
広さ7.5平方キロメートルのバールレヘルトフでは、これまでに14人の新型コロナウイルス感染者が確認されている。
■ユニークな関係
世界中から観光客を引き寄せるバールレナッサウとバールレヘルトフのユニークな関係は、その起源を中世に持つ。
1198年、ブラバント公(Duke of Brabant)アンリ1世(Henry I)がブレダ領主(Lord of Breda)ゴットフリート・ファン・ショッテン(Godfried of Schoten)に領地を与えた。その際にこの地域が切り取られることとなった。
その後、1830年にベルギーがオランダから独立すると国境線の問題が浮上。165年後の1995年になって、ようやく国境が設定された。
映像は8月11日撮影。(c)AFP / Sara MAGNIETTE