【9月14日 AFP】軍事クーデターにより大統領が失脚した西アフリカのマリで12日、広く国民の支持を集める反政府連合が、軍兵士らが支持する暫定政権の構想案を拒否した。

 軍事政権は3日間にわたり各政党と市民団体代表らと協議を行い、12日には暫定政権を18か月にわたり設置する案を支持した。

 一方で協議に参加した反政府連合「6月5日運動(June 5 Movement)」は同日、軍事政権は「権力を独占し没収したいと切望」していると批判し、この計画を拒絶した。

 同連合によると、暫定政府における文民大統領の選出など、協議で話し合われた重要項目は最終案に盛り込まれず、協議自体にも「脅迫や反民主主義的で不当な行為」があったという。

 同連合や宗教指導者、市民活動家らは、数か月にわたりイブラヒム・ブバカル・ケイタ(Ibrahim Boubacar Keita)大統領に対する抗議運動を実施。先月18日に軍事クーデターが起き、ケイタ氏は兵士らに拘束されて失脚した。(c)AFP/Serge Daniel and Kassim Traore