【9月14日 AFP】ドイツ東部ドレスデン(Dresden)で12日、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団(Dresden Symphonic Orchestra)が複数の高層ビルの屋上から演奏するというコンサートを行い、近隣住民を魅了した。

 演奏はアルペンホルン16本、トランペット9本、チューバ4本などを使って行われた。演奏の舞台となったビルの屋上間の距離が離れていることから、演奏者の間では音を合わせるのに技術的な問題が発生。ヘッドホンを装着し、そこから流れる基準となる信号を用いることで、音合わせの問題を解決した。すべての音が同時に聴衆に届くようにするため、最も遠い場所にいる演奏者が一番最初に演奏した。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受けて、ドイツ国内では多くの文化行事が中止されている。聴衆は自宅の窓辺や通りなどで、演奏に聞き入っていた。(c)AFP