【9月14日 Xinhua News】中国湖北省(Hubei)十堰市(Shiyan)の武当山でこのほど、五竜宮遺跡の発掘調査が始まった。世界文化遺産に登録される武当山の建築群で実施される初の大規模発掘調査となる。

 850間(柱間)の道教寺院と廟宇を持つ五竜宮は、同山で最も早い時期に建てられた建築群「九宮」の一つ。唐の貞観年間(627~649年)に建立され、今でも多くの古建築や遺跡が残る。全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財に相当)にも指定されている。

 今回の発掘エリアは南宮東道院で、面積は5千平方メートル。発掘チームは湖北省文物考古研究所を中心に複数の研究部門と大学のスタッフからなる。

 今回の発掘では、五竜宮の全体的な建築配置と建立・修復年代、個々の建築物の機能と歴史背景などの問題を解決する。将来実施される全面的な文化財保護活動に科学的根拠を提供し、武当山西ルートの観光開発に文化的、歴史的価値を添える目的もある。(c)Xinhua News/AFPBB News