【9月14日 AFP】ロードレース世界選手権(WGP 2020)第7戦、サンマリノGPは13日、MotoGPクラス決勝が行われ、ペトロナス・ヤマハSRT(Petronas Yamaha SRT)のフランコ・モルビデリ(Franco Morbidelli、イタリア)が、母国で最高峰クラス自身初勝利を挙げた。

 2番グリッドから出たモルビデリは1周目でポールポジションから出たモンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のマーベリック・ビニャーレス(Maverick Vinales、スペイン)をオーバーテークすると、そのまま一度もリードを奪われることなく優勝。

 約2秒差の2位にはプラマック・レーシング(Pramac Racing)の同胞フランチェスコ・バニャイア(Francesco Bagnaia)が入り、3位にはチーム・スズキ・エクスター(Team SUZUKI ECSTAR)のジョアン・ミル(Joan Mir、スペイン)が続いた。

 25歳のモルビデリは、英BTスポーツ(BT Sport)に対し「実感が湧かない。まだいろいろ整理しないといけない」「うれしいし、気分は良い。とにかくハッピーだ。今はこの瞬間を楽しんでいる。今言えるのは、とにかくチームや仲間、自分と一緒に仕事をしているすべての人に感謝したいということだけ」と話した。

 ドゥカティ(Ducati Team)に所属する同じイタリアのアンドレア・ドビツィオーゾ(Andrea Dovizioso)は7位でフィニッシュしたが9ポイントを獲得し、この日2度の転倒を喫して最終的にリタイアしたヤマハSRTのファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)から総合首位の座を奪った。

 ドビツィオーゾは2位クアルタラロに6ポイント差、この日自身に次ぐ8位で終えたプラマック・レーシングのジャック・ミラー(Jack Miller、オーストラリア)に12ポイント差をつけている。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の影響により、MotoGPのレースが観客を入れて開催されるのは今シーズン初めてだった。会場を訪れた限られた人数のファンたちは、地元イタリア勢がワンツーを飾り、最高の一日を過ごした。

 その一方で、もう一人のイタリア人ライダーであるモンスターエナジー・ヤマハのバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi)は、最終ラップでミルに抜かれてMotoGP通算200回目の表彰台を逃し、母国の観客にとって唯一残念な点となった。(c)AFP