【9月14日 AFP】20F1第9戦トスカーナGP(Tuscan Grand Prix 2020)は13日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が優勝を飾り、史上最多7度目の総合優勝にまた一歩前進した。F1界でただ1人の黒人ドライバーであるハミルトンは、完璧なドライビングを見せただけではなく、平等と正義のための自身の闘いの中で、もう一つ明確なメッセージを示した。

 今季の過去8戦で、レース前に人種差別抗議運動「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」のTシャツを着用していたハミルトンはこの日、「ブリアンナ・テイラー(Breonna Taylor)を殺した警官たちを捕まえろ」とのメッセージが記されたTシャツをレース前と表彰式で身に着けた。

 レース後のインタビューでハミルトンは「ブリアンナ・テイラーのために正義を」という言葉を残した。

 テイラーさん(26)はアフリカ系米国人の救急救命士で、今年3月に米ケンタッキー州で射殺された。(c)AFP