【9月13日 AFP】米西部で発生した大規模な山火事は、これまでにニュージャージー州の面積にほぼ匹敵する約2万平方キロが焼失、27人が死亡し、12日は西海岸が濃い煙で包まれた。

 米当局は、死者はさらに増える恐れがあるとみている。気候変動が一因となって乾燥し燃えやすい条件となったことで火は広がり、カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州の広い範囲が今も孤立した状態となっている。

 11月3日の米大統領選でドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に挑む民主党候補のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領は、「気候変動が、われわれの生活にとって差し迫った実存の脅威となっている」と述べた。

 12日には、山火事による濃い煙や灰が米ロサンゼルスからカナダ・バンクーバー(Vancouver)までを覆い、リアルタイムで大気環境情報を伝えるスイスのIQエア(IQAir)グループによると、世界で最も大気が汚染された上位5都市は、すべて米西海岸だった。(c)AFP/Cyril JULIEN