【9月13日 AFP】英製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)は12日、英オックスフォード大学(University of Oxford)と共同で開発中の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの臨床試験を再開したと発表した。

 アストラゼネカとオックスフォード大は先週、ワクチンのランダム化臨床試験に参加した英国のボランティア1人に原因不明の症状が出たことを受けて臨床試験を自発的に中断したと発表していたが、英規制当局が安全を確認し、12日に臨床試験再開にゴーサインが出たという。

 オックスフォード大は、「今回のように大規模な臨床試験で一部の参加者が体調を崩すのは予期されることであり、どのケースも慎重に検討しなければならない」と発表した。

 臨床試験が中断されている間もアストラゼネカは、ワクチンは「年内か来年の早い時期」に利用できるようになるとの見方を示していた。

 英ケンブリッジ大学(University of Cambridge)のシャーロット・サマーズ(Charlotte Summers)講師(集中治療医学)は、臨床試験が一時中断されたことは「ワクチン開発の中心に安全性を置いていることの表れだ」と述べた。(c)AFP/Daniel LAWLER