【9月13日 Xinhua News】東アフリカのマラウイ政府は2018年、中国政府の支援を受け、農村地域のコミュニティー500カ所で衛星テレビ普及事業を開始した。

 同国南部の都市、ブランタイアで店舗を経営するロイド・ムホンさんは、これまでいくつかの地元や国際放送の番組が見られなかったが、同事業によって、今では21以上のチャンネルが自宅で快適に視聴できるようになったと説明。「デジタルテレビの普及により、われわれが選挙など政府の活動に参加できるようになった。以前はほとんどの地元テレビ局も見ることができなかったが、今では大きく変わり、社会の出来事や世界の娯楽に関する情報も遅れずに手に入るようになった」と語った。

 同事業は他にも文化、教育関連情報の提供や、現地の「農村振興センター」の支援も行っている。ブランタイア市のスー・ウィリアムズ・アカデミーの責任者によると、新型コロナウイルス感染症の流行前は、生徒が校内でテレビを通じ、さまざまな中国文化に関する知識を習得できたという。

 中国の劉洪洋(Liu Hongyang)駐マラウイ大使は、同事業が両国関係と協力の象徴になるとの見方を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News