【9月14日 Xinhua News】中国北京市で開かれた2020年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)の一環として、北京市水素エネルギー産業政策・プロジェクト発表会がこのほど開かれ、同市経済・情報化局が「北京市水素燃料電池自動車産業発展計画」を発表した。また、大興国際水素エネルギーモデル区が発足した。

 計画では2段階に分けた発展目標を掲げ、23年までに国際的影響力を持つ水素燃料電池自動車(FCV)産業チェーンのリーディングカンパニー3~5社を育成し、FCV3千台を普及させ、FCV産業チェーン全体の生産額を85億元(1元=約16円)以上とする。さらに、25年までに国際的影響力を持つFCV産業チェーンのリーディングカンパニー5~10社を育成し、FCV1万台以上を普及させ、産業チェーン全体の生産額を240億元以上とする。

 北京市はまた、2022年の冬季五輪・パラリンピック開催を機に、京津冀(北京市・天津市(Tianjin)・河北省(Hebei))地域の水素エネルギー産業共同発展開放プラットフォームを構築。科学技術の研究開発とプロジェクト協力の国際化交流を深化させ、自由貿易試験区でFCVコア技術の産業化を推進し、貨物輸送物流や公共交通分野などでのモデル応用を通じ、FCV産業の急速な発展をけん引する。

 大興国際水素エネルギーモデル区も同日発足した。モデル区は北京市南部に位置し、北京大興国際空港(Beijing Daxing International Airport)や京東集団(JDドットコム)のスマート物流倉庫「アジア1号」、京南物流基地などの重要な交通ハブに隣接しており、水素エネルギーの応用シーンが幅広い。北京嘉清新能源科技などのコア技術を持つ成長企業や、北京清華工業開発研究院などの豊富な水素エネルギー産業資源を持つ研究機関やリーディングカンパニーも進出しており、水素エネルギー産業の発展させるエコシステムがほぼ形成され、強固な産業基盤が確立されている。(c)Xinhua News/AFPBB News