【9月12日 Xinhua News】中国上海税関密輸取締局はこのほど、中古家具の不正輸入に関わったとして、輸入家具販売会社を摘発し、容疑者3人を送検した。同局の調べによると、容疑者らは2015年から19年にかけ、1万5千点余りの中古家具を不正に輸入し、4千万元(1元=約16円)余りを稼いでいた。

 摘発された会社の事実上の経営者とされる容疑者の1人は、外国企業と結託し欧州で大量の中古家具を購入。輸送代理会社を通じ「包税方式」と呼ばれる宅配貨物などに適用される低税率の通関方法を悪用して国内に輸入した。容疑者らはこれらの家具に修復や処理を施し、西洋アンティーク家具としてインターネットや店舗で販売し、高額な利益を得ていた。

 中国では、中古輸入家具に対する一定の市場があり、上海でも多くの企業が中古家具の正規輸入業務に従事している。摘発された企業は包税方式を用いることで本来納めるべき関税や増値税(付加価値税)の基準を大きく下回る税金しか納めておらず、不正輸入と判断された。(c)Xinhua News/AFPBB News