【9月12日 AFP】イタリア・ローマにあるレビッビア(Rebibbia)刑務所で今年6月、終身刑に服していたシチリア(Sicilia)島マフィアの首領が、口論となった看守の指を食いちぎってのみ込んでいたことが分かった。現地メディアが8日、報じた。

 シチリア島で悪名高いマフィア組織「コーザ・ノストラ(Cosa Nostra)」に所属していたジュゼッペ・ファナーラ(Giuseppe Fanara)受刑者(60)は、当局が2006年に実施したマフィア掃討作戦後、要求に背いた兄弟2人を殺害した罪と、1990年代後半に起きたマフィア抗争で男性3人を殺害した罪で、2009年に終身刑3回と禁錮18年を言い渡された。

 日刊紙メッサジェロ(Messaggero)によると、終身刑の9年目を迎えていた今年6月、自身の監房を調べに来た看守7人を襲撃。口論となった看守の右手の小指を食いちぎったという。指は発見されず、「食べられたとの結論を検察官は下した」と同紙は報じている。

 報道によると、この後、同受刑者は、サルデーニャ(Sardinia)島にある厳重警備のサッサリ(Sassari)刑務所に移送された。新たに加重暴行と、拘束に抵抗した罪に問われているという。(c)AFP