【9月12日 AFP】パレスチナ自治政府とイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)は、11日に発表されたイスラエルとバーレーンの国交正常化合意について、先月に続くアラブ国家の「裏切り」であり、アラブの人々に対する「攻撃」だと非難した。

 パレスチナ自治政府のアハマド・マジダラニ(Ahmad Majdalani)社会問題相はAFPに対し、今回の合意は、先月発表されたアラブ首長国連邦(UAE)とイスラエルの国交正常化合意と同様に、「パレスチナの大義とパレスチナの人々に対する裏切り行為」だと述べた。

 パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配しているハマスは、合意はパレスチナの大義に対する「深刻な偏見」による「攻撃」だと非難した。

■イランも非難

 イラン外務省は12日、イスラエルとバーレーンの国交正常化合意でバーレーンはイスラエルによる「犯罪のパートナー」になったと厳しく批判した。

 外務省は「バーレーンの指導者らは今後、地域とイスラム世界の安全に対する絶え間ない脅威であるシオニスト政権による犯罪のパートナーになる」とする声明を発表。「抑圧されたパレスチナと地域における数十年に及ぶ暴力、虐殺、戦争、テロ、流血」を引き起こしたとしてイスラエルを非難した。(c)AFP