【9月12日 AFP】ツール・ド・フランス(2020 Tour de France)は11日、第13ステージ(シャテルギヨンからピュイマリー、191.5キロメートル)が行われ、EFプロサイクリング(EF Pro Cycling)のダニエル・マルティネス(Daniel Martinez、コロンビア)が同大会初の区間優勝を果たし、チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のプリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)が総合首位を維持した。

 前年王者でイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のエガン・ベルナル(Egan Bernal、コロンビア)は今ステージの終盤で失速し、総合争いを繰り広げるログリッチとUTE(UAE TEAM EMIRATES)のタデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar)のスロベニア勢から38秒遅れた。

 一方、マルティネスは一緒に逃げ集団を形成していたボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のマキシミリアン・シャフマン(Maximilian Schachmann、ドイツ)とレナード・ケムナ(Lennard Kamna、ドイツ)から激しい追い上げを受けた。それでも歯を食いしばって汗を流しながら最後のスパートを仕掛け、標高1589メートルの山頂で勝利を手にした。

 8月に行われた前哨戦のクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ(Criterium du Dauphine 2020)で優勝し、パリ~ニース(Paris-Nice 2019)でも区間優勝の経験がある24歳のマルティネスは、「これらのレースでもよくやったが、ツールのステージ優勝は格別だ」と喜んだ。

 この日六つ目にして9パーセントの勾配がある最後の上り坂で、ログリッチとポガチャルは優勝候補のライバルをどうにか振り切った。総合2位に浮上したポガチャルに44秒差をつけ、同3位に後退したベルナルに59秒差をつけているログリッチは、「きょうはスロベニア勢の日になった。僕ら二人がコロンビア勢を上回った」とコメントした。(c)AFP/Damian MCCALL