【9月12日 AFP】米連邦捜査局(FBI)は11日、オレゴン州で起きている大規模な山火事は「過激派」の放火によるものだとする悪意ある虚偽の通報で、消火活動が妨げられていると明らかにした。

 このところ同州など米西部の複数の州で山火事が発生している。ソーシャルメディアには、山火事と急進左派の活動家ネットワーク「アンティファ(Antifa)」を結びつけようする動きがある。アンティファは、オンライン上や公の場でファシズムと闘っていると主張している本部や全国的な組織を持たない運動で、保守派にとって格好の標的となっている。

 FBIポートランド(Portland)支局は、同局や地元の法執行機関にオレゴン州の山火事は過激派が引き起こしたという多数の通報があり、一部について捜査したが事実でないことが分かったと明らかにし、陰謀論や偽情報によって地元の消防や警察の業務が妨げられているとしてそのような通報を強く批判した。

 アンティファが放火犯だとする虚偽の主張の中には、同州の上院議員選に立候補し落選したポール・ロメロ・ジュニア(Paul Romero Jr)氏が最初に発信したとみられるものもある。(c)AFP/W.G. Dunlop