【9月12日 Xinhua News】中国黒竜江省(Heilongjiang)撫遠市(Fuyuan)通江郷団結村で貧困脱却を果たした李輝(Li Hui)さんは、2013年6月に草切断機で干し草を刻んで牛に与えていたところ、誤って右手を機械に巻き込まれ、手首から先を失ってしまった。その後2カ月もしないうちに大洪水が村を襲い、土壁にわらぶき屋根の自宅が倒壊。それ以後、李さん一家は地元政府の支援で暮らしてきた。

 14年、李さんは政府の補助を受け、73平方メートルのれんが造りの家を再建した。翌年、村の専門支援部門が李さん一家に対し、自宅周辺の土地や余剰労働力を活用した生産力向上計画を策定。16年には撫遠市がターゲットを絞った貧困脱却支援をさらに推進し、住民の医療保障を充実させ、太陽光発電や国境地域住民による貿易などの政策を相次いで実施。李さん一家も貧困脱却を果たした。

 李さんは現在、ネギ、サヤインゲンなどの野菜10種類余りを栽培し、ニワトリやアヒル、ガチョウ、牛などの家畜を飼育しており、今年は年収6万元(1元=約16円)以上を見込んでいる。(c)Xinhua News/AFPBB News