【9月11日 Xinhua News】中国ジャイアントパンダ保護研究センター(China Conservation and Research Center for Giant Panda)は11日、ジャイアントパンダ「雷雷(レイレイ、Lei Lei)」が9日にてんかん発作のため、約31歳で死んだと発表した。

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「雷雷」は6月下旬に初めててんかん発作を起こし、8月中旬には発作の頻度が増え、9月になると発作と加齢性疾患の総合的な影響から運動能力が衰え、食物の摂取が困難になった。飼育員が介助して餌を与えていたが、日に日に体が弱っていった。

「雷雷」が病気になってから、同センターは専門家と獣医師から成る専門チームを組織して緊急治療を何度も行い、飼育員が24時間体制で見守り、状況に応じた特殊ケアを行った。しかし9日、「雷雷」はてんかん発作が続いたことで、呼吸器や循環器の機能低下を起こし、懸命な救命処置のかいなく死んだ。

「雷雷」は1992年に四川省(Sichuan)涼山イ族自治州雷波県(Leibo)で救助、保護された雌のジャイアントパンダで、89年生まれと推定される。野生で暮らしていた頃のけがが原因で左前足を失ったが、楽天的でたくましく生き続け、台湾地区に寄贈された「円円(ユエンユエン、Yuan Yuan)」など、全部で5頭を産み育ててきた。(c)Xinhua News/AFPBB News