【9月11日 AFP】イラン海軍は10日、戦略上の要衝であるホルムズ海峡(Strait of Hormuz)に近いオマーン湾(Gulf of Oman)で、3日間の軍事演習を開始した。2日目となった11日には、潜水艦や巡航ミサイルなどの国産兵器の演習も行われた。

 同軍は、地対地および地対艦巡航ミサイルや魚雷に加え、軍艦や潜水艦、航空機、無人機に搭載されたロケット発射システムの試験を実施する予定。

「ゾルファガール99(Zolfaghar 99)」いう名称の今回の演習は、インド洋北部からホルムズ海峡の東端までの約200万平方キロメートルの範囲で行われる。ホルムズ海峡は、ペルシャ湾(Persian Gulf)から世界で産出される石油の5分の1がここを通るという、デリケートな海上交通路となっている。

 演習関係者は、米国の無人機をはじめ、外国の航空機に対し同域に接近しないよう警告を出していると明かしている。

 2018年、米国がイラン核合意から離脱し、壊滅的な打撃を与える経済制裁を一方的にイランに科して以降、両国間の緊張は急激に高まっている。(c)AFP