【9月11日 AFP】インド洋の島国モーリシャス沖で発生した、日本の船舶から燃料が流出した事故で、貨物船「わかしお(MV Wakashio)」を運航していた商船三井(Mitsui OSK Lines)は11日、総額10億円規模の支援を行うと発表した。

 同社は発表で、海洋環境の回復のため「複数年で総額10億円程度の拠出を予定して」いると明らかにした。

 貢献支援策には、マングローブ保護・育成プロジェクトやサンゴ礁回復プロジェクトなどが含まれており、専門家や現地NGOとの協力を検討している。また、自然環境回復のための基金の設立も盛り込まれた。

 モーリシャス政府は、燃料流出による「すべての損害」に対する補償と、汚染の除去費用を求めているが、今回商船三井が発表した支援策が同政府の要求を満たすのに十分かどうかは、現時点では明らかになっていない。

 モーリシャス当局は現在、事故の調査を進めている。(c)AFP