【9月11日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)は10日、女子シングルス準決勝が行われ、ビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)が大会第3シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を1-6、6-3、6-3の逆転で撃破し、決勝進出を決めた。12日の決勝では大坂なおみ(Naomi Osaka)と対戦する。

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 アザレンカが四大大会(グランドスラム)の決勝を戦うのは、セレーナに敗れた2013年の全米オープン以来となる。元世界ランキング1位の31歳は、7年ぶりに大舞台へと戻ってきたことについて、「(7は)私の好きな数字だし、こうなる運命だったのだと思う」「このチャンスに恵まれ感謝の気持ちでいっぱい。このような偉大なチャンピオンと準決勝でプレーすることができ非常にありがたく思う」と語った。

 グランドスラム通算2勝を誇るアザレンカは、これまでグランドスラムの舞台でセレーナに勝利したことがなく、この日も第1セットを1-6であっさりと落とした時は再び苦杯をなめるかに思われた。

 しかし第2セットに入ると、サービスゲームを改善したほか、アンフォーストエラーの数を大きく減らして長いラリーを支配し、流れを変えた。

 2012年の全米オープン決勝では、セレーナを相手に最終セット5-3でサービングフォーザマッチを迎えるも痛恨の敗北を経験していたが、この日は同じ歴史を繰り返さないという強い気持ちでプレーし、マッチポイントではこの試合最速となる175キロのサーブでエースをたたき込んだ。

 セレーナはインのコールにチャレンジしたが、判定は変わらずゲームセットマッチ。決勝では、連覇を果たした2013年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2013)以来となるグランドスラム優勝を狙うアザレンカは、「前にも経験があった。きょうは違う結果になるはずだった」と話した。

 一方のセレーナは、マーガレット・コート(Margaret Court)氏に並ぶグランドスラムのシングルス最多24勝目はならなかった。(c)AFP