中印、係争地からの「可及的速やかな部隊撤退」で合意
このニュースをシェア
【9月11日 AFP】インドと中国は10日、「可及的速やかに部隊を撤退させること」で合意したと発表した。両国は、国境に位置するヒマラヤ(Himalaya)地域でたびたび衝突していた。
この係争地では今週、発砲があり、先に撃ったのは相手側だと両国が非難を繰り返し、少なくとも20人が死亡し、1か月続く対立が激化していた。
標高4000メートル超に位置する同係争地には、両側に数万人規模の部隊が配備されている。
中国の王毅(Wang Yi)外相とインドのスブラマニヤム・ジャイシャンカル(Subrahmanyam Jaishankar)外相は10日、ロシアの首都モスクワで会談し、事態を収拾することで合意したと共同声明で発表した。
声明は、「両国の国境警備隊は対話を続け、可及的速やかに部隊を撤退させ、必要な距離を保ち、現地の緊張を緩和しなければならない」としており、両国は「事態をエスカレートさせかねない行動を避ける」ことで合意した。
中印両国はいずれも係争の間、一貫して自制と緊張の緩和を呼びかけていた。(c)AFP