【9月12日 Xinhua News】中国内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)バヤンノール市水利局によると、中国で8番目に大きな砂漠であるウランプハ砂漠では現在、黄河(Yellow River)の水を利用した生態補水を実施することで、地下水位低下の問題を徐々に解決している。

 ウランプハ砂漠の面積は約1500万ムー(約100万ヘクタール)で、東部は黄河に近く、砂漠のうち430万ムー(約28万6667ヘクタール)はバヤンノール市磴口県(Dengkou)に属する。一年を通じて温帯大陸性季節風気候の影響を受けるため、年間平均降水量はわずか140ミリメートル程度なのに対し、年間平均蒸発量は2400ミリメートルに達する。

 中国水利部黄河水利委員会は、内モンゴル自治区が8月15日から黄河の水を利用してウランプハ砂漠に生態補水を実施することを承認した。9月15日までに終了する予定で、給水量は計6500万立方メートルに達する見通しだという。(c)Xinhua News/AFPBB News