【9月11日 Xinhua News】中国浙江省(Zhejiang)金華市(Jinhua)磐安県(Pan'an)の中医薬産業発展促進センターと同省大盤山国家級自然保護区管理局はこのほど、「浙江省植物誌(新編)」の監修者・李根有(Li Genyou)浙江農林大学(Zhejiang A & F University)教授のグループと共同で実施した同県双峰郷での植物資源調査で、スイカズラ属の中国固有種「蕊被忍冬(ズイヒニントウ、Lonicera gynochlamydea)を再び発見した。

 同省には、32年前に採集された標本が1点あるのみだった。共同調査グループは今回、標高800メートル余りの林の中で盛果期の蕊被忍冬を5株見つけた。

 蕊被忍冬は良質な園林緑化植物で、潜在的な薬用資源とされている。今回の調査で浙江省に分布していることが確認されたことから「浙江省植物誌(新編)」にも正式に収録される。

 磐安県中医薬産業発展促進センターは現在、専門技術者が一部の植物の種子を収集し、育種に関する研究を積極的に推進しており、さらなる資源保護と天然薬効成分の抽出に向けた基盤づくりを進めている。(c)Xinhua News/AFPBB News