【9月9日 AFP】19-20NBAは8日、プレーオフのカンファレンス準決勝(7回戦制)が行われ、マイアミ・ヒート(Miami Heat)が103-94でヤニス・アデトクンポ(Giannis Antetokounmpo)不在のミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)に勝利し、通算4勝1敗で東カンファレンス決勝行きの切符を手に入れた。

 ヒートはフリースローを8本すべて成功させたジミー・バトラー(Jimmy Butler)が17得点、10リバウンド、6アシストをマーク。ゴラン・ドラギッチ(Goran Dragic)も17得点を記録するなど、6選手が2桁得点を挙げてリーグ有数の守備力を誇るチーム同士の激しい肉弾戦を制した。

 これでプレーオフの戦績を驚異の8勝1敗としたヒートだが、バトラーは「もうすべて終わった話だ」「トロント・ラプターズ(Toronto Raptors)とボストン・セルティックス(Boston Celtics)のどちらが勝ち上がってくるかを見て、そちらに照準を合わせたい」「またゼロからのスタートだし、あと八つ勝たないといけない」とコメントした。

 バックスではクリス・ミドルトン(Khris Middleton)がチーム最多の23得点を挙げたが、チームは試合開始のわずか数時間前、昨季のレギュラーシーズンMVPで、今季も有力候補と言われるアデトクンポが前の試合で右足首のけがを悪化させたため出場不可能であることを明かし、アデトクンポはベンチからチームの敗戦を見つめた。

 第4戦ではオーバータイムの末に勝利したバックスだが、キャリア最多の1試合平均29.5得点、13.6リバウンドを記録していたエースを失った代償はあまりにも大きく、過去に1チームも達成できていない0勝3敗からの逆転突破は実現できなかった。

 バックスは昨年に続き、レギュラーシーズンでリーグ最高成績を残しながら、プレーオフでは頂点に届かず敗退している。

 ヒートはセルティックスとラプターズの勝者とファイナル進出を懸けて争う。こちらのシリーズは、今のところセルティックスが3勝2敗で昨季ファイナル覇者のラプターズをリードしている。(c)AFP