【9月9日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)は8日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第4シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)は6-3、6-4のストレートでシェルビー・ロジャース(Shelby Rogers、米国)を下して過去の直接対決の「リベンジ」を果たし、準決勝進出を決めた。

 2年前の大会女王は1時間20分でロジャースに快勝し、準決勝では第28シードのジェニファー・ブレイディ(Jennifer Brady、米国)と対戦する。

 世界ランキング93位のロジャースに対し、同9位と格上の立場で試合に臨んだ大坂だが、過去の対戦では3戦全敗。本人も不安があったのを認め、「正直に言って、一度も勝ったことがなかったから、向こうの方が上という印象があった」「前の記憶が頭に残っていたから、今回はちょっとしたリベンジができたと思っている」とコメントした。

 特に2017年のボルボカー・オープン(Volvo Car Open 2017)での敗戦は「すごく後味が悪かった」ため、「そのときよりも、はるかにポジティブな姿勢で臨めたのが本当にうれしい」と説明した。

 この日の大坂は、5月に武器を持たないまま警察の拘束下で死亡し、抗議デモが全国に広がるきっかけとなったジョージ・フロイド(George Floyd)さんの名前が入ったマスクを着けて会場入りした。(c)AFP