【9月8日 AFP】米カリフォルニア州の消防当局は7日、今年これまでに同州で発生した山火事により200万エーカー(約81万ヘクタール)超が焼失し、最大記録を更新したと発表した。激しい炎により多くの住民が避難を余儀なくされている。

 過去最大の焼失面積を記録したが、同州での山火事シーズンはあと約2か月続く。

 同州森林保護・防火局(Cal Fire)のリン・トルマチョフ(Lynne Tolmachoff)報道官は「1年間で(焼失面積が)200万エーカーを超えるのは、過去33年間で一度もなく、今年が初めてだ」と述べ、「これが記録的なのは明らかだが、まだ山火事のシーズンの終わりに近づいてすらいない」とコメントした。

 同局の統計によると、今年の山火事により少なくとも7人が死亡し、約3800の建物が損傷や全壊の被害を受けた。

 同州北部で発生中の山火事「クリーク・ファイア(Creek Fire)」は、4日の発生からこれまでに13万5525エーカー(約5万5000ヘクタール)に燃え広がっている。65の建物が崩壊し、火の勢いは食い止められていない。

 焼失面積が200万エーカーに最も近かったのは2018年で、山火事「キャンプ・ファイア(Camp Fire)」の発生により190万エーカー(約76万9000ヘクタール)余りが燃えた時だった。(c)AFP