【9月8日 AFP】女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は7日、全仏オープンテニス(French Open 2020)に出場するかどうかを確定する前に、大会主催者と安全面の手順について話し合いたいと語るとともに、大会期間中は自身のアパートに滞在できることを願っていると明かした。

 全仏のトーナメントディレクターを務めるギー・フォルジェ(Guy Forget)氏はこの日、大会に出場する全選手は新型コロナウイルスの感染リスク軽減のため、「例外なく」大会側が指定した二つのホテルに宿泊することになると発表した。

 しかしながら、開催中の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)では個人住宅への滞在が許可されているセレーナは、全仏ではスタジアムに観客が入ることが許される中で、宿泊施設に関してそれほどまでに厳格になるのは筋が通らないとの考えを示した。

「もしファンがいるのなら、私たちがどこに滞在してもよくなるはず」「個人の住宅使用がだめなのにファンが入るのは、興味深い話」

 過去に肺血栓塞栓症を患った経験があるセレーナは、仏パリ市内にある自身のアパートに滞在できることを「願っている」ものの、全仏の主催者が難しい状況の中で手を尽くしているとも話した。

「いくつか深刻な健康問題があるから、私は超保守的。公共の場には近づかないようにしている」と話すセレーナはまた、大会出場については「大丈夫なはず」としつつ、焦ってその決断をすることはないと付け加えた。

「正直、自分は一日一日をその時に受け止めている。自分の健康のためにも最高の決断をするつもり」「ただまだいくつかの疑問がある。とはいえ、今は皮肉にもニューヨーク(全米オープン)に集中しているし、今年は四大大会(グランドスラム)の大会間隔が短いから難しい部分もある」 (c)AFP