【9月8日 Xinhua News】中国税関総署は7日、2020年1~8月のモノの貿易額が前年同期比0・6%減の20兆500億元(1元=約15円)だったと明らかにした。下げ幅は1~7月から1・1ポイント縮小した。輸出総額は0・8%増の11兆500億元、輸入総額は2・3%減の9兆元で、貿易黒字は17・2%増の2兆500億元となった。

 8月単月の貿易額は前年同月比6・0%増の2兆8800億元だった。輸出は11・6%増の1兆6500億元、輸入は0・5%減の1兆2300億元。貿易黒字は74・4%増の4165億9千万元となった。

 一般貿易額は増加し、貿易全体に占める割合も高まった。1~8月の一般貿易額は0・5%増の12兆900億元で、全体に占める割合も60・3%となり、前年同期から0・7ポイント拡大した。加工貿易額は6・7%減の4兆6800億元、保税物流方式による貿易額は4・8%増の2兆4300億元だった。

 国別では東南アジア諸国連合(ASEAN)、欧州連合(EU)、日本との輸出入が増え、米国とはやや減少した。1~8月の貿易額のうち、ASEANは7・0%増の2兆9300億元と全体の14・6%を占め、中国最大の貿易パートナーとなった。EUは1・4%増の2兆8100億元で、全体の割合では14・0%と第2位。3位の米国は0・4%減の2兆4200億元、4位の日本は1・0%増の1兆4千億元と、それぞれ12・1%、7・0%を占めた。

 企業種別では民間企業による貿易額が増え、その割合も高まった。1~8月の民間企業の貿易額は8・5%増の9兆2100億元で、全体に占める割合は45・9%と前年同期から3・9ポイント拡大した。外資系企業は4・3%減の7兆7400億元、国有企業は13・2%減の3兆200億元で、全体に占める割合はそれぞれ38・6%、15・1%となった。

 品目別では電気機械製品や繊維製品、プラスチック製品などの輸出が増え、アパレルは減少した。1~8月の電気機械製品の輸出額は2・1%増の6兆4700億元と、輸出総額の58・5%を占めた。マスクを含む繊維製品は37・8%増の7375億5千万元、アパレルは10・2%減の5813億3千万元、プラスチック製品は14・5%増の3565億3千万元だった。(c)Xinhua News/AFPBB News