【9月8日 AFP】サッカーフランス代表は7日、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)の離脱を発表。同選手は2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)の決勝の再戦となる8日のUEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2020-21)リーグA・グループ3のクロアチア戦を欠場することとなった。

 検査結果が知らされるまでエムバペは同日夜の練習に参加していた。パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)所属選手の感染は7人目で、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)らが最初の感染者だった。

 仏代表チームは「検査結果を受け取ったのは練習の終盤で自宅に戻る直前だったが、それ以降はグループから隔離された」とし、「ほかの選手と同様にエムバペは招集される前に検査を受けていた。欧州サッカー連盟(UEFA)の要請に応じて5日のソルナ(Solna)でのスウェーデン戦の前に受けた検査は陰性だった」と続けた。

 エムバペはスウェーデンとの大会初戦で決勝点をマークし、W杯王者のフランスは1-0で白星スタートを切った。

 しかしウイルス感染によりエムバペは、スタッド・ド・フランス(Stade de France)で行われるクロアチア戦のほか、10日にアウェーで予定されているPSGのランス(RC Lens)とのリーグ初戦の欠場も決定的となった。

 リーグ1のプロトコルでは、検査で陽性が出た選手は8日間の自主隔離が必須となるため、エムバペは13日に開催される宿敵オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)との一戦にも出場できない見通しとなった。

 仏プロサッカーリーグ機構(LFP)は先日、リーグ1とリーグ2における新型コロナウイルスの感染防止プロトコルを緩和し、仮に選手10人の陽性が判明したクラブであっても試合に臨むことを認めると発表している。

 新型コロナウイルスの検査結果により仏代表から選手が離脱したのはエムバペが4人目。先月ディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督が代表メンバーを発表する直前に陽性が判明したためポール・ポグバ(Paul Pogba)は除外され、その数日後にはウッサム・アウアー(Houssem Aouar)が離脱した。

 また、所属先のマルセイユで8月16日に受けた検査で陽性が出ていたGKスティーブ・マンダンダ(Steve Mandanda)は、その後受けた2度の検査でウイルスの「後遺症」により陽性が出た可能性が高いとしてチームを離れた。

 映像はエムバペの資料映像、7月と8月に撮影。(c)AFP