【9月8日 AFP】スリランカ沖で火災を起こしたパナマ船籍の大型タンカー「ニュー・ダイヤモンド(New Diamond)」で、再び出火した。前日に鎮火していたが、強風にあおられて再出火した。スリランカ海軍が7日、明らかにした。

 ニュー・ダイヤモンドは27万トン超の原油とディーゼル燃料を積んでいるが、海軍によると、積み荷への影響はない。クウェートからインドのパラディプ(Paradip)港に向かっていたが、エンジン室で爆発が起き、フィリピン人船員1人が死亡。3日に救難信号が発信された。

 爆発に伴う火災は6日、スリランカの海・空軍、インドの海軍と沿岸警備隊、民間事業者の協力で鎮火した。

 消防隊がタンカーに水と粉末消火剤をかけ続けていたが、最大風速19メートルの荒天で再出火した。

 スリランカ海軍は、「火は既に消えていたが、強風と船上の極端な高温や火花が原因で再出火した」と発表。同軍のインディカ・デシルバ(Indika de Silva)報道官はAFPに対し、「(火災は)深刻なレベルだが、抑え込めることを願っている」と語った。(c)AFP