【9月7日 AFP】米ウィスコンシン州で白人警官に銃で撃たれた黒人男性、ジェイコブ・ブレーク(Jacob Blake)さん(29)の病床の様子が捉えられた動画が公開された。ブレークさんはその中で、息をするのも苦痛で、常に痛みと闘っていると語った。

 動画はブレークさんの弁護士が5日に公開したもの。ブレークさんは下半身にまひが残るかもしれない重傷を負っており、支持者らに対し「命だけでなく、動き回ったり前へ進んだりするために必要な脚も、こんなふうに奪われてしまう」と語り掛けた。

 またブレークさんは背中と胃を縫合されたとも明かし、「息をするのも、眠るのも、こちらからあちらに移動するのも、食べるのも苦痛だ」と訴えた。そして「皆さんに言いたい、人生を変えてほしい。私たちは団結し、みんなのためにあらゆることをもっと容易にすることができる」と呼び掛けた。

 この動画はツイッター(Twitter)に投稿され、これまでに40万回以上再生されている。

 ブレークさんは先月23日、ウィスコンシン州ケノーシャ(Kenosha)で自身の子ども3人が乗っている車に乗り込もうとした際、警官から7~8回撃たれた。

 その時の様子は複数の目撃者によって撮影され、ブレークさんを制止・逮捕しようとした警官2人は停職処分となっている。

 映像は6日提供。(c)AFP