【9月7日 AFP】チュニジア北部で6日、国家警備隊の隊員がナイフを持ったグループに襲われ、1人が死亡、1人が負傷した。国家警備隊は後に襲撃犯3人が銃殺されたと明らかにしており、「テロリスト」による攻撃だとみなしている。

 襲撃があったのは同国首都チュニスの南140キロにある沿岸都市スース(Sousse)の観光地。スースでは2015年、同国のイスラム過激派による襲撃で近年最悪となった銃撃が起き、英国人を中心に38人が死亡した。

 国家警備隊の報道官は、パトロール中の隊員2人が襲われたと言明。「1人は殉職し、もう1人は負傷し入院している」と説明し、「これはテロリスト攻撃だ」と断言した。その後国家警備隊は襲撃犯を追跡し、報道官によると「銃撃戦でテロリスト3人が殺害された」という。

 同国のカイス・サイード(Kais Saied)大統領は襲撃の数時間後、封鎖された現場を視察し、襲撃の計画が「個人によるのか組織によるのか」警察が捜査していると明らかにした。

 ヒシャム・メシシ(Hichem Mechichi)首相は首相室を通して声明を発表し、「できるだけ早くテロリストを根絶する」と約束した。同国内相と共に現場を訪問したメシシ氏は、襲撃犯は「細菌」だとして国民に「恐れないように」と呼び掛けた。(c)AFP/Bechir Betaieb with Kaouther Larbi in Tunis