【9月7日 Xinhua News】中国、米国、ギリシャ、オーストラリアの科学者による共同研究の結果、雲南省(Yunnan)昭通市(Zhaotong)昭陽区の水塘壩社区(コミュニティー)で発見された化石が、キンシコウの祖先に最も近い640万年前の化石だったことが確認された。

 研究成果をまとめた2本の論文がこのほど、国際学術誌「Journal of Human Evolution」の電子版に掲載された。

 オナガザル科に属するメソピテクスの化石は、学術界で最も早くに記録された霊長類化石の一つであり、地理的に最も広く分布している代表的な非ヒト霊長類の化石の一つでもある。

 論文の筆頭著者で、雲南省文物考古研究所の吉学平(きつ・がくへい)研究員は、世界的な気候の寒冷化と乾燥化が700万年前から始まり、メソピテクスはユーラシア大陸南部の熱帯や亜熱帯の森林回廊に沿って東に移動し、比較的温暖で湿潤な「避難所」である昭通にたどり着いて生き延びたと説明。最終的に一部または全部が、現在アジアに生息するオナガザル科コロブス亜科のサルへと進化したと述べ、現在のキンシコウの最も原始的な祖先に当たる可能性があるとの見方を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News