【9月7日 Xinhua News】8月の中国は大半の地域が酷暑に見舞われたが、南西部の雲貴高原に位置する貴州省(Guizhou)は夏の平均気温が23度で、観光部門が活況を呈している。

 標高2777メートルの位置にある貴州省畢節市畢節市(Bijie)の景勝地、韭菜坪は、8月に野生の中国ニラの花が満開を迎え、気温の高い重慶市や広東省(Guangdong)などから訪れる観光客が増加した。

 貴州省政府は、観光客をさらに誘致するため、主要な観光地の入場料を半額にし、文化・観光部門で1千万元(1元=約16円)相当のクーポン券を提供するなどのさまざまな政策を実施してきた。

 貴州省は過ごしやすい気候と美しい大自然の景色で夏場の旅行先として人気を呼んでいる。今年7月は、前月比約43%増の7755万人の観光客が訪れ、総額で前月比約38%増の583億9千万元の収入をもたらした。

 中国のオンライン旅行大手の携程旅行網(トリップ・ドットコム・グループ)が発表した報告書によると、貴州省は、新型コロナウイルスの感染防止対策として導入された1カ月間に及ぶ省をまたいだ移動禁止措置が7月中旬に解除された後、8月中旬に省別の人気観光地ランキングで5位に入っているという。(c)Xinhua News/AFPBB News