【9月6日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)は5日、女子シングルス3回戦が行われ、元世界ランキング1位のビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)は6-4、6-2でイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)を下し、16強入りを決めた。31歳になった元女王は、今大会で7年ぶり3度目の四大大会(グランドスラム)優勝へ向けて絶好のチャンスを迎えていると考えている。

 今大会にはノーシードとして臨んでいるアザレンカは、この日もシフィオンテクに快勝。前週にはニューヨークの同じ会場で行われた前哨戦ウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2020)を制すなど勝利を重ねており、自信を胸に第20シードのカロリーナ・ムチョバ(Karolina Muchova、チェコ)との4回戦に臨むことになる。

 アザレンカは「試合数をたくさんこなし、1戦ごとに良くなってきている。試合の場が最も進歩を実感できるので、これだけ多くプレーできていることには非常に満足している」「練習もいっぱいして、自分のテニスを磨いている。でもそれを発揮するには、多くの試合をこなす必要がある」と話した。

 アザレンカの直近のグランドスラム優勝は連覇を果たした2013年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2013)で、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)にフルセットで敗れた同年の全米オープンを最後に四大大会決勝の舞台からは遠ざかっている。

 しかし、有力選手が多数欠場している今年の全米オープンでは、アザレンカはどの選手にとっても危険な存在となっている。

 本人は今大会が悲願の全米初制覇を果たす「大きなチャンス」と認める一方で、先を見すぎないようにしているとし、「全員に平等にチャンスがある。私としては常に一試合一試合を戦う。長い道のりだから。これまでにも通ったことのある道だと自覚している」と話している。(c)AFP