【9月6日 AFP】米国競馬のG1レース、第146回ケンタッキーダービー(146th Kentucky Derby、3歳、ダート約2000メートル)が5日、米ケンタッキー州ルイビル(Louisville)のチャーチルダウンズ競馬場(Churchill Downs)で開催され、ジョニー・ヴェラスケス(Johnny Velazquez)騎手騎乗のオーセンティック(Authentic)が、第152回ベルモント・ステークス(152nd Belmont Stakes)を制した圧倒的1番人気のティズザロー(Tiz the Law)を抑え優勝した。

 オーセンティックの勝利により、今年14頭目の3冠馬が誕生する可能性は消滅。クラシックは10月3日のプリークネス・ステークス(145th Preakness Stakes)が最終レースとなる。

 先手を取ったオーセンティックは逃げ切りに成功し、ヴェラスケス騎手はケンタッキーダービー通算3勝目となった。

 6月20日のクラシック「初戦」ベルモント・ステークスを制し、単勝1.6倍の1番人気だったティズザローは、マニー・フランコ(Manny Franco)騎手が4番手の好位置から最後に勝機をうかがったが、単勝8倍のオーセンティックに直線で振り切られ届かなかった。3着はミスタービッグニュース(Mr. Big News)だった。

 ボブ・バファート(Bob Baffert)調教師にとっては、ラン・フォー・ザ・ローゼス(Run for the Roses、ケンタッキーダービーの愛称)史上最多タイの6勝目となった。

 5月最初の土曜日開催が伝統のケンタッキーダービーは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により、9月最初の土曜日に開催日が変更された。

 米国競馬で最も権威のある大会は、例年10万人以上が一堂に会するが、今年はオーナーやトレーナーといった最小限の人員1000人足らずで開催された。(c)AFP