【9月6日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)は5日、女子シングルス3回戦が行われ、大会第3シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は2-6、6-2、6-2で第26シードのスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)に逆転勝ちし、16強入りを決めた。

 セレーナは第1セットをなすすべなく落としたが、そこから立て直してその後の2セットでは圧倒し、2017年大会の女王スティーブンズとの米国勢対決を制した。

 当時19歳のスティーブンズが4強入りの快進撃を見せた2013年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2013)で番狂わせを喫し、この日も第1セットを落とした時は再び四大大会(グランドスラム)の舞台で辛酸をなめるのかと思ったというセレーナは、「激戦だったと言わざるを得ない。私たちはこれまでもすごい試合をしてきた。スローンと対戦する時は最高の体の状態を引き出せる」と語った。

 また、この日は会場に3歳の娘アレクシス・オリンピア(Alexis Olympia)ちゃんの姿もあり、うれしそうに拍手を送っている瞬間をカメラで抜かれる一幕もあった。

 セレーナは「ママが戦っている姿を見てくれていたらうれしい」と語ったが、「ちゃんと見ていたとは思わないけどね。上でお人形さんと遊んでいたんじゃないかな」とも付け加えた。

 グランドスラム歴代最多タイとなる通算24勝目を目指す38歳のセレーナは次戦、8強入りを懸けて第15シードのマリア・サッカリ(Maria Sakkari、ギリシャ)と顔を合わせる。

 セレーナは前週同じ会場で行われた前哨戦のウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2020)でもサッカリと対戦したが、その時はフルセット負けを喫している。

 その他の試合では、出産を経て3年ぶりの復帰戦に臨んでいるツベタナ・ピロンコバ(Tsvetana Pironkova、ブルガリア)が第18シードのドナ・ヴェキッチ(Donna Vekic、クロアチア)を6-4、6-1で破った。ピロンコバは2回戦でも第10シードのガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)から金星を挙げており、今大会2度目の番狂わせを演じている。(c)AFP