【9月6日 AFP】20F1第8戦イタリアGP(Italian Grand Prix 2020)は5日、予選が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)がF1史上最速タイムとなる1分18秒887をマークしてポールポジションを獲得した。

 国際自動車連盟(FIA)が、エンジンのパワーとスピードを高める、いわゆる「パーティーモード」を禁止してから初めての予選だったが、2番手のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)とともにフロントローを独占し、引き続き速さを見せたのはメルセデス勢だった。

 ハミルトンはイタリアGPでは7回目、自身通算94回目のポールポジションを獲得した。またメルセデスでは68回目で、これはミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏のキャリア通算回数に並ぶ数字となった。

 そして、最速タイム1分18秒887、平均時速264.362キロは、これまで最速の男だったキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が2018年にマークした1分19秒119、平均時速263.578キロを上回る記録となった。

 3番手にはマクラーレン(McLaren)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)、4番手にはレーシングポイント(Racing Point)のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が入った。

 以下、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)、マクラーレンのランド・ノリス(Lando Norris)、ルノー(Renault)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)、レーシングポイントのランス・ストロール(Lance Stroll)、レッドブルのアレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)、アルファタウリ(AlphaTauri)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)と続いた。

 一方、フェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)と昨年この大会を制しているシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)はそれぞれQ1とQ2で敗退し、またしても屈辱的な結果に終わった。フェラーリ勢がモンツァ・サーキット(Monza Circuit)でトップ10に入れないのは1984年以来となった。(c)AFP