【9月6日 AFP】UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2020-21)は5日、各地で試合が行われ、リーグAではW杯王者のフランス、イングランド、連覇を目指すポルトガル、そしてベルギーといった強豪が順当に白星スタートを切った。

 フランスは1-0でスウェーデンに勝利し、イングランドも試合終了間際のPKでアイスランドに同スコアで競り勝った。また、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)不在のポルトガルはクロアチアを4-1で粉砕し、国際サッカー連盟(FIFA)1位のベルギーはアウェーでデンマークに2-0で勝利した。

 アウェーのソルナ(Solna)でフランスは、キリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)がチーム唯一となった枠内シュートを沈めてスウェーデンを下した。

 41分にワイドに開いてボールを受けたエムバペは、そこからDF二人を交わして相手GKロビン・オルセン(Robin Olsen)と1対1となると、角度のないニアサイドに決勝点を蹴り込んだ。

 敵地レイキャビクでイングランドは、終了直前にラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)がPKを決め、相性の悪いアイスランドに辛勝した。

 ギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督率いるイングランドは、退場者を出して数的不利に立たされたが、ビルキル・ビャルナソン(Birkir Bjarnason)のPK失敗にも助けられて薄氷の勝利となった。

 試合開始直後のハリー・ケイン(Harry Kane)のゴールが誤審によりオフサイド判定で取り消されたイングランドは、70分にカイル・ウォーカー(Kyle Walker)が2回目の警告を受けて退場となった。

 アイスランドは89分までディフェンスが機能していたが、スベリル・インガソン(Sverrir Ingason)がペナルティーエリア内でスターリングのシュートを手でブロックしてPKを献上。すでにケインがメイソン・グリーンウッド(Mason Greenwood)と交代していたため、スターリング自身が任されたPKを沈めたが、ドラマはこれで終わりではなかった。

 試合再開後の一連のプレーでイングランドは、ジョー・ゴメス(Joe Gomez)が自陣エリア内でホルムバート・フリズヨンソン(Holmbert Fridjonsson)を倒してPKと判定されたが、ビャルナソンのシュートはバーを大きく越えて試合終了となった。

 イタリアメディアによると、ハチに刺されたことが原因の右足の感染症によりロナウドが欠場したポルトガルだったが、それでもクロアチアには荷が重い相手だった。

 ジョアン・カンセロ(Joao Cancelo)が先制点を挙げたポルトガルは、その後ジオゴ・ジョタ(Diogo Jota)の代表初ゴールで加点すると、ジョアン・フェリックス(Joao Felix)、アンドレ・シウバ(Andre Silva)も続き、ほかにもゴールの枠を3度たたいたものの4得点を奪った。

 コペンハーゲンで2-0で勝利したベルギーは、デンマークにホームで4年ぶりに土をつけると同時に、相手の新指揮官に就任したカスパー・ヒュルマンド(Kasper Hjulmand)監督の初陣で黒星をつけた。(c)AFP