【9月5日 AFP】バングラデシュのモスク(イスラム礼拝所)で4日、ガス漏れが原因とみられる爆発が発生し、少なくとも12人が死亡、数十人が重度のやけどを負った。

 地元警察が5日、明らかにした。消防当局などによると、爆発は4日夕方、中部ナラヨンゴンジ(Narayanganj)地区のモスクで発生。当時、金曜礼拝のために信者らが集まっており、爆発と同時にモスク内は炎に包まれた。

 捜査当局は爆発の原因について、エアコンの電源を入れた際に発生した火花がガスに引火したものとみている。

 消防当局の幹部はAFPの取材に対し、「漏れたガスがモスク内に流れ込んだ」「中の人が窓と扉を閉めてエアコンのスイッチを入れた際、電気の火花が発生し、爆発を招いた」と述べた。

 深刻な容体の37人が首都ダッカの専門病院に搬送され、うち12人が死亡した。また病院によると、搬送された人全員が全身の7~8割にやけどを負っていた。

 警察によると、爆発によってけがをした人は少なくとも45人に上っており、負傷者らは周辺でガスの臭いがしたと話しているという。(c)AFP